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【美容皮膚科医監修】シミの予防やできてしまったシミに有効なスキンケア、生活習慣について

2022/07/23

シミの予防やできてしまったシミに有効なスキンケア、生活習慣についてシミは一つあるだけで実年齢より老けて見えます。また、シミがあると気分が落ち込み、一日が楽しくなくなります。
シミのない綺麗なお肌は気分を明るくし、毎日が楽しくウキウキします。

ここでは、シミの予防や、できてしまったシミに有効なスキンケアや生活習慣についてお話します。
 


シミの原因

①紫外線

こめかみや頬にできる円形の境界がはっきりしているシミ、このタイプのシミは、紫外線によってできるシミです。
紫外線を浴びると、皮膚のメラノサイトの中でメラニンが作られ、メラニンが溜まるとシミになります。
メラニンは通常ターンオーバーでシミとはならず排出されていきますが、紫外線を浴びる量が多くメラニンが多く産生されたり、ターンオーバーの乱れによってメラニン排出が追い付かなくなると、シミとなって残ります。

➁摩擦

肌への摩擦は、シミの元となるメラニンを増殖させます。
タオルや衣類などで擦ることによる肌への摩擦は、お肌に刺激を与え、シミの元となるメラニンを生成するメラノサイトという細胞の働きを活性化します。
メラノサイトはメラニンを作ってシミを作ります。
タオルやボディブラシ、スクラブなどによる摩擦や、ひじやひざ、デスクワークなどによる長時間座っていることによる圧迫や摩擦は、顔だけでなく肩や背中、腰など体のあらゆるところにシミを作ります。マスクや眼鏡による刺激も同様です。
摩擦でできるシミは境界がはっきりしない茶色のぼやーっとしたシミです。

最初は薄い茶色ですが、摩擦の刺激が続くとだんだん色が濃くなり、消えづらくなります。
メラニンはターンオーバーによって排出されますが、長期間にわたって摩擦や刺激を受けていると、ターンオーバーによる排出が追い付かずにメラニンが溜まってシミになります。

③肌荒れ

肌荒れも、シミの元となるメラニンを増殖させます。
肌に合わない化粧品を使用したり、紫外線や花粉、アレルギーなどいろいろな要因で肌への炎症が起こっていると、シミの元となるメラノサイトが活性化しメラニンが溜まってシミを作ります。
肌荒れによっておきるシミも、境界のはっきりしないぼやーっとしたシミです。肌荒れは肌のバリア機能と深い関係があります。
肌のバリア機能とは、外的刺激からお肌を守って水分を保持する機能のことをいいますが、この肌のバリア機能が低下していると、外部刺激が簡単に肌の内部に入り込んでしまって肌荒れを起こしやすくなります。
またバリア機能が低下していると、お肌のターンオーバーのスピードが遅くなるので、溜まったメラニンが排出されずにシミとなって残りやすくなります。

肌バリア機能の低下は、肌荒れをおこしメラニンを沈着させ、ターンオーバーの乱れからメラニン排出が追い付かなくなりシミとなる、という悪循環をもたらします。
 

シミの予防やシミに有効なスキンケア

シミの予防には、紫外線や摩擦、肌荒れを防いでメラニンを作らせないようにするスキンケアが有効で、できてしまったシミにはお肌のバリア機能を整えてターンオーバーによってメラニンを排出させるようなスキンケアが有効です。

・紫外線対策

 シミを予防するために、紫外線対策をしましょう。日傘や帽子、サングラスなどで紫外線を直接浴びないようにしましょう。また、日焼け止めは必ず塗るようにしましょう。

・タオルドライは優しく

 タオルで顔や体を拭くときは、擦らないように意識して、優しくふわっと押し当てるようにして拭くようにしましょう。

・洗顔は泡で優しくなでるように

 洗顔のときは、なるべく擦らないようにしっかりと泡をたてて、優しくなでるようにして洗いましょう。体の場合も同じように、タオルでゴシゴシ擦るのはNG。優しく泡立てて洗いましょう。

・濃いメイクは肌に刺激になることも

 濃いメイクはクレンジングや洗顔の際に擦らないと落ちない場合があり、お肌にとって刺激となります。ウォータープルーフの日焼け止めも同じく落としづらいため、強く洗顔をしないといけなくなります。海水浴やレジャーなどの日以外は、なるべく落としやすい日焼け止めやファンデーションにしましょう。

・クレンジングは負担の少ないアイテムで

 メイクを落とす時のクレンジング剤もお肌の負担となります。オイルクレンジングは洗浄力が強く濃いメイクの時には良いですが、日常使いはお肌への負担となることも。水性のジェルタイプや、乳液タイプのクレンジング、ダブル洗顔いらずの洗顔料など低刺激のアイテムを使用しましょう。

・熱いお湯は避けて、ぬるま湯で洗う

 熱いお湯は肌にとって刺激となり、ほてりや炎症をおこします。顔を洗う時は熱いお湯は避けて、ぬるま湯で洗うようにしましょう。

・化粧水をつける時は優しく

化粧水をつける時にパッティングで強く叩くとお肌に刺激となり炎症がおきます。優しく、顔を手で包み込むようにしてつけましょう。

・自分の肌に合った化粧品を選ぶ

 化粧品のなかには肌が赤くなる、ヒリヒリするなど、自分のお肌に合わないアイテムもあると思います。肌に合わない成分が分かっている時はそういった成分を避け、敏感肌の人はなるべく低刺激でエタノールや香料など刺激となる可能性のある成分が入っていないアイテムを選ぶと良いでしょう。

・スキンケアで保湿し乾燥を防ぐ

 お肌の乾燥は肌バリア機能を低下させます。洗顔のあとは化粧水や乳液で保湿をして乾燥させないようにしましょう。乾燥がひどい場合はさらにクリームでフタをして、水分の蒸発を防ぎましょう。

・肌バリア機能を高めるスキンケアアイテムを使用する

 スキンケアアイテムのなかには、「セラミド」などの肌バリア機能を高める成分が配合されているアイテムがあります。肌荒れをおこしやすい人は、こういった肌バリア機能を高める成分が配合されているアイテムを使用するのがおすすめです。

・美白スキンケアアイテムを使用する

 メラニン還元やメラニン生成抑制など、メラニンに働きシミに有効な美白スキンケアアイテムがあります。「ビタミンC誘導体」はメラニン還元作用が有名で、シミの元のメラニンを排出する手助けをする働きがあります。
 

シミの予防やシミに有効な生活習慣

睡眠不足やストレス、ホルモンバランスの乱れなどはお肌のターンオーバーの乱れや肌バリア機能の低下をおこし、メラニンの排出がうまくできなくなってシミができやすくなります。
シミをつくらせないように気を付けるべき生活習慣についてご紹介します。

・しっかりと睡眠をとる

 良質な睡眠は心身ともに回復し、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは体内の代謝が上がり、肌の水分量が増えてターンオーバーが促進します。睡眠不足になると成長ホルモンがうまく分泌できず、ターンオーバーが乱れてメラニン排出がうまくできずにシミに。また、お肌の水分も減って乾燥も招きます。日頃からしっかり睡眠をとるようにしましょう。

・タバコは控える

 タバコは体内で活性酸素が作られます。活性酸素はビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質によって代謝されますが、活性酸素が過剰になると、代謝が追い付かずに酸化ストレスとなって細胞を傷害します。皮膚では活性酸素はメラノサイトを攻撃してメラニンが作られシミとなり、たんぱく質も傷害してたるみやしわをおこします。活性酸素はタバコ以外にも紫外線、多量飲酒、食品添加物も増える原因となります。

・適度な運動をする

 ウォーキング、ランニング、水泳などの適度な有酸素運動は心身の健康につながることはもちろん、汗をかくことで皮膚の血流を良くし、新陳代謝が上がってお肌のターンオーバーが促進されます。過度な激しい運動は活性酸素を増やす原因になるのでオススメしませんが、適度な運動は健康や美肌にとってとても大切です。適度な運動とは、厚生省では1回30分以上の運動を週2回以上することを推奨しています。

・食生活、栄養バランスを整える

 偏った食生活は栄養不足となります。なかでも、ビタミンCやビタミンEは抗酸化作用によって活性酸素を除去しメラニンができるのを防ぎます。また、ビタミンCはメラニン還元作用によって、できたメラニン色素を皮膚から排除する手助けもしてくれます。ビタミンCはイチゴやレモン、キウイなどのフルーツや、ピーマンや菜の花といった葉物野菜に含まれています。サラダや果物を普段から意識して摂取するようにしましょう。


 シミの予防やできてしまったシミに有効なスキンケア、生活習慣についてお話しました。正しいスキンケアの方法、生活習慣について学び、いつまでも健康でシミのない透明感のある素肌を目指しましょう。
 
美容外科・皮膚科・美容皮膚科 医師 土方 瑛香
PROFILE
医師
土方 瑛香
Teruka Hijikata

皮膚科・美容皮膚科医


2010年帝京大学医学部卒業。都内一般外科、呼吸器外科を経て、2020年より都内美容皮膚科に勤務
化粧品成分検定1級、ジュビダームビスタ認定医、ボトックスビスタ認定医
外科専門医、呼吸器外科専門医

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