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【美容皮膚科医監修】日焼け止めのタイプ(テクスチャー)ごとの特徴について。肌質別におすすめのタイプもご紹介!

2022/08/05

あなたの肌質に合った日焼け止めの選び方とは?
 日焼け止めにはクリーム、ミルク、ジェル、ローション、スプレーなどいろいろなタイプがあって、どのタイプを使ったら良いのか悩みますね。
伸びの良さや保湿力、さらっとしているなどタイプによって使用感はさまざま。それぞれに良し悪しがあって、どれを選んだら良いかはその人の肌質や肌悩みによって変わります。
ここでは、日焼け止めの基本的なタイプの特徴と、それぞれの肌質に合った日焼け止めのタイプについてご紹介します。
   

日焼け止めってどんな成分でできてるの?

 日焼け止めにはいろいろなテクスチャーのタイプがありますが、その主な成分は水と油でできています。水と油は通常交じり合わず分離してしまうので、水と油をうまく乳化させたものに、紫外線散乱剤や紫外線吸収剤といった紫外線カット剤を配合しているものが日焼け止めです。
日焼け止めのタイプの違いは、大きくわけると水成分がベースとなり、その中に油の成分が乳化しているタイプ(水中油型)と、油成分がベースとなり、その中に水の成分が乳化しているタイプ(油中水型)があります。
水がベースの水中油型は、みずみずしくさっぱりした使用感で、洗顔料で落としやすいものが多く、日常使いに向いています。
油がベースの油中水型は、水をはじく撥水性があり、ウォータープルーフの日焼け止めなどに多く、水や汗に強いですが商品によってはクレンジングで洗い流しにくく、洗顔の際に刺激になる可能性があったり、きちんと落としきれない場合があります。
 

基本的な日焼け止めのタイプごとの特徴

基本的な日焼け止めのタイプごとの特徴
①ローションタイプ

 ローションタイプは、水成分がほとんどを占める日焼け止め。
水が主なので、べたつかず化粧水のようにさらっと塗れるタイプが多く、さっぱりとしていますが、紫外線カット剤を多く配合できないのでSPFが低めの商品が多いです。
また、あまり量も塗布できないので記載されているSPFよりも実際の紫外線カット力は低くなりがちです。
汗などで落ちやすく、こまめに塗りなおしが必要になるので、室内でのちょっとした紫外線対策におすすめ
紫外線吸収剤が入っていることが多いので、お肌が弱い人は肌への刺激をおこすことがあります。

②ジェルタイプ

 ジェルタイプも水がベースの水中油型で、水成分がほとんどを占める日焼け止め。
ジェルタイプもローションと同じように伸びが良く、さらっと濡れてさっぱりした使用感です。
紫外線カット剤を多く配合できず、SPFは低めの商品が多いです。ローションよりは量を塗布できますが、日焼け止めに必要な十分な量は塗れないので、記載されているSPFの紫外線カット力は得られにくいです。
ジェルタイプも、汗などで落ちやすいので、室内やちょっとしたお出かけの時の紫外線対策におすすめ。
ジェルタイプも紫外線吸収剤が入っていることが多く、お肌への刺激がおこることがあります。

③ミルクタイプ

 ミルクタイプは、水がベースの水中油型と、油がベースの油中水型の両方の商品がありますが、水がベースの商品が多く、みずみずしくしっとりした使用感で、伸びが比較的よいタイプです。
紫外線カット剤をしっかり配合できるので、SPFは高い商品もあります。また塗布量もそれなりにきちんと塗れるので、紫外線カット力にも期待できます。紫外線散乱剤も配合しやすいので、紫外線吸収剤が入っていないノンケミカルの商品もあり、肌が弱い人にも使用しやすいです。

④クリームタイプ

 クリームタイプも水がベースの水中油型と、油がベースの油中水型の両方の商品があります。
保湿力が高くしっとりとしたタイプなので、乾燥肌の人におすすめ。また、塗りムラができにくくお肌にしっかりと塗布できるので紫外線カット力が得られすいのも特徴。
紫外線カット剤をしっかり配合でき、SPFが高い商品も多めです。紫外線散乱剤を配合しやすいので、紫外線吸収剤が入っていないノンケミカルの商品も多くあり、敏感肌の人にもおすすめです。
油がベースの油中水型の商品はウォータープルーフのものが多く、海水浴などレジャーのときにはおすすめですが、日常使いは洗顔のときに落ちづらかったり、塗ったときにべたつくことがあります。
水がベースの水中油型の商品は比較的簡単に落とせる場合が多く、日常使いにも向いています。

⑤スプレータイプ

 スプレータイプは、スプレー状に噴射できるので、顔だけでなく背中や髪などの塗りにくい場所にも簡単に塗布できます。
塗りムラができやすく、スプレー単独では紫外線カット力は弱いので、朝のスキンケアの後はクリームタイプなど他の日焼け止めを使用して、スプレータイプは日中の塗りなおしの際にさっと使用するのが良いでしょう。
紫外線吸収剤が入っている商品がほとんどなので、肌が弱い敏感肌の人には刺激になることがあります。

乾燥肌におすすめの日焼け止めのタイプ

 乾燥肌の人は皮膚のバリア機能が低下していて、お肌の水分をキープする力が不足しているためにお肌がカサカサしがち。
スキンケアの後はエアコンなどによってどんどん肌の水分は失われていくため、乾燥肌の人は保湿力が高くてしっとりするクリームタイプの日焼け止めがおすすめです。
また日焼け止めの商品によっては、肌のバリア機能を高めるセラミドが入っていたり、保湿力が高い美容成分が入っていて、美容液のように使える商品もあります。
また、洗顔のときにゴシゴシこすったり、スキンケアのときにパッティングで強く叩いたりなど肌への摩擦は皮膚のバリア機能をさらに低下させてしまう恐れがあるので、乾燥肌の人は洗顔の時に負担にならない石鹸で落とせるタイプなどの洗い流しやすい商品がおすすめです。
 

敏感肌におすすめの日焼け止めのタイプ

 敏感肌の人は、花粉や紫外線、ハウスダストなどちょっとした刺激にもすぐ反応して肌荒れを起こしやすい状態です。
レーザーなど美容皮膚科での施術後もお肌が敏感になっています。
ちょっとしたことでもすぐに刺激を感じてしまう敏感肌には、なるべく肌にとって刺激にならない成分の商品を選ぶと良いでしょう。
紫外線カット剤には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があり、紫外線吸収剤は皮膚の角質に入りこんで皮膚に刺激をおこすことがあるので、敏感肌の人は紫外線吸収剤不使用の商品を選びましょう。
紫外線吸収剤は「メトキシケイヒ酸エチルへキシル」や「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン」といった成分で表記されています。
香料やアルコールなど、お肌にとって刺激となり得るような成分を避けることもポイントです。
乾燥肌とおなじように洗顔のときに負担にならない石鹸で落とせる商品がおすすめです。
 

脂性肌、ニキビ肌におすすめの日焼け止めのタイプ

 脂性肌、ニキビ肌の人は肌の油分も水分も多めです。
ニキビは毛穴に皮脂と汚れが詰まって炎症をおこすことでニキビになるので、皮脂の分泌を抑えてあげるスキンケアがポイント。
夏やマスクの下は皮脂の分泌が増えるので、さらにニキビができやすくなります。
日焼け止めはこってりしたクリームタイプより、ローションやジェルなどさっぱり塗れる商品がおすすめ。
ローションやジェルタイプは紫外線カット力が弱いので、紫外線カット力のあるパウダーファンデーションなど皮脂やテカりを抑えるアイテムを併用すると良いでしょう。
 

混合肌におすすめの日焼け止めのタイプ

 混合肌とは、皮膚の水分量が少なく皮脂の分泌が多い状態のお肌のことで、その主な原因はインナードライ(乾燥)です。
インナードライとは、肌の内側は乾燥しているのに皮脂が多いせいで一見潤っているように見えるお肌のこと。
脂性肌は水分も皮脂も多い状態なので、混合肌とは異なります。皮脂が多いのに、お肌がカサカサする、洗顔の後はつっぱってカサカサするなど乾燥を感じる場合は脂性肌ではなく混合肌かもしれません。
洗顔のときに皮脂をおとそうとしてゴシゴシこすったりすると、肌が乾燥して皮脂の分泌がよけいに増えてしまうのです。
こってりしたスキンケアアイテムより、皮脂の分泌を抑えるさっぱりとしたタイプのアイテムを選びがちですが、おおもとの原因が乾燥によるものなので、保湿をしっかりしないといけません。
日焼け止めはしっとり保湿力のあるミルクタイプやクリームタイプがおすすめ。過剰な皮脂はパウダーファンデーションで取り除いて、内側はしっかり保湿しましょう。
美容外科・皮膚科・美容皮膚科 医師 土方 瑛香
PROFILE
医師
土方 瑛香
Teruka Hijikata

皮膚科・美容皮膚科医


2010年帝京大学医学部卒業。都内一般外科、呼吸器外科を経て、2020年より都内美容皮膚科に勤務
化粧品成分検定1級、ジュビダームビスタ認定医、ボトックスビスタ認定医
外科専門医、呼吸器外科専門医

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